―――― それでは、どうぞよろしくお願いいたします。 今回初ディレクションという事で、改めてお名前と役職を教えていただいてよろしいですか？

えー、皆さん始めまして「姉好き新人ディレクター」です。こんな場に出てしまって申し訳ありません。

あ、「姉好き新人ディレクター」が名前です。後日「屈服姉好き新人ディレクター」とか「人妻姉好き新人ディレクター」とか
「弓道部部長姉好き新人ディレクター」とか改名するかもしれませんが、名前は「姉好き新人ディレクター」です。
　
えーっと役職はディレクターです。職人さん達に姉の良さを説いて協力してもらうのがお仕事です。

―――― 作品のみならず、名前にまで「姉」の文字が入っているあたり真性のものを感じますけれど、 実際にご姉妹はいらっしゃったりします？

実際に……。うーん。実際という言葉は難しいですね。 　
市役所が管理する戸籍に記されるような姉はいませんが、いつでもどこでも一緒にいる姉はいます。
人からは脳内だろそれ！とか言われますが。 　……あ、姉妹という事は妹の事も聞かれてるんですね。気づかなかった。 　

妹……。妹。妹ってなんですか？

―――― さて、CLOCKUPでディレクターといえば企画・制作指揮・進行管理が主な仕事になって おりますけれども、
今回の企画はどんな感じで固まっていったのでしょうか？

つらい質問ですね。これってどこまで話して良いんでしょうか。
やっぱりビジネスなんで、自分が作りたいって言うだけじゃ作れないので、色んな人に「姉攻め弟受け」の良さをひたすら説いていくという感じでした。 　
まあほら、ディレクターって実際原画さんやグラフィッカーさんみたいに、直接何か創るわけではないので、ディレクターの仕事は90％説明と説得な訳で。 　
ひたすら説明と説得して回って、固まったっていう感じです。 　

取りあえずですが、CLOCKUPは色んなチームがありますが、主人公に対する攻めプレイを軸にするというのは、サクッと通ったような？気がします。 　
「姉にコかれまくる」というのは、説得するのに時間がかかった印象があります。主観ですけど。 　

お姉ちゃんに搾ってもらうの嬉しいですよね？

―――― 制作指揮といった点で、本作は原画デビューの月中さんがメインで、それを支える形で カズヒトさんが入っておりましたが、 やり甲斐のあった点や手応えを感じた点はありましたか？ また、２人原画体制という、ある意味大変な体制での制作でしたが苦労した点はありました？

正直大変とか大変じゃないとか、考えられないくらい忙しかったですｗ 　
そういう意味で、冷静にお仕事が組めなかったのは、お二人に悪い事したなぁと反省しています。
ディレクターなのに……。ここが新人故のつたなさだなぁと、結構個人的に反省したり、悔しかったり。 　
ただ、ゲームの完成品（これはプロモーションも含めて）を見ると、お二人じゃなかったらこのタイトルはなかったなぁと思います。 　
製品のゲームディスクを見てください。
超可愛いレーベルですよ。
これはカズヒトのSDイラストとパブリシティデザインさんの力が合わさった傑作だと思うんですよ。 　
お二人が原画をしてくれる事によって、見事に楽しそうな世界観が表現出来たな。と思います。 　
デモムービーでも、月中のイラストとカズヒトのイラストで、楽しそうな予感をさせるモノになってるし。 　
色々なエロゲーに携わって来ましたけど、二人原画の威力ってこんなにあるんだな。と実感しました。 　
苦労した点……。喉元過ぎたので思い出せません。

―――― そういえば、初回特典版には「モブキャラ小茉莉のＨシーン追加パッチ」が同梱され ますので、 小茉莉について色々お聞きしてまいりたいと思いますが、小茉莉というキャラを使おう と決まったのはどのくらいのタイミングだったのでしょうか？ 開発初期からでしょうか？それとも ある程度企画が固まったタイミングからだったのでしょうか？

小茉莉は初期から居ました。
お姉ちゃんからラブラブされるだけでは、主人公の魅力に対して説得力がないだろうと思いまして、家族外からも好かれる事で主人公が魅力ある人物なんだよ。という位置づけで最初から考えていました。 　
ですけど、ある日大転換をする事になりました。 　

どういう子になったかは、初回版を手に入れてください。

―――― 小茉莉のＨシーンを入れようとなったのは、いつぐらいの時期にどんなきっかけで 決まったのでしょうか？

これはいつだったっけかな……思い出せないですけど、プロデューサーから「初回版やろうよ」と声をかけて頂いて、じゃあ、何か考えようと。 　
ヒロインの追加要素だったら本編でやれよ！というお客様の声が予想されたので、「遊びましょう」という事になって
15分位の会議で決まったんじゃなかったっけかな？そう記憶しています。 　
結構初期だったような。 　
シナリオライターさんが、私のへっぽこプロットを凄く良い風に料理してくれたので、収録の最中は私は「ククッ」と笑っていました。

あ、これは初回特典版のお話です。

―――― 小茉莉はどんな口調でどんな性格をしていて、どういった形 で物語に登場してくるのか、ざっくりと教えていただいてよろしいでしょうか？

―――― 小茉莉のキャラクター付けで意識した点やイメージしたヒロイン像といったものはありますか？

「姉攻め弟受け」なので、基本みんな肉食系なんですよ。なので小茉莉ちゃんも肉食系です。 　
イメージしたヒロイン像はありませんが、ちょっと切ない子にしたいな。
というのは意識しました。
それが現れていると良いですけど。 　
まあ「ついこの間一目惚れしました」っていう子ですけど「昔から好きだった」という子には勝てないですよねぇ。
だからメインヒロインには入っていないんですが……。

キーワードは切なさですかね。

―――― 長々とインタビューにお付き合いいただきましてありがとうございました。
それで最後に一つ質問なのですが、次回作以降もそのペンネームでいくんでしょうか？

あ、ごめんなさい。最初に言っちゃった……。 　
姉モノの企画が通ったら使います。通らなかったらどうしようかな……。 　
姉モノを通すまでがんばるかな……。 　
どうしたら良いと思います？次の事なんて考えてなかった……。

やばい……。

―――― あっはっは！ それでは、発売を心待ちにしていただいているユーザーさんへ一言お願いいたします。

姉モノも細分化されてきてますが（え？そんなの意識してるの姉好きだけ？）、広義でみると女の人に散々弄られたい方にはお勧めのタイトルです。 　
僕がやられてみたいシチュエーションを盛り込みましたので。 　
ええ、僕はドMですが何か？ 　
マグロな男子、Mな男子、姉好きには自信を持ってお勧めします。
保証は出来ませんがお姉さんにコかれたい人には夢のようなタイトルになるんじゃないかなぁーと思います。
そうなってくれたらいいな。 　
是非プレイしてみて、感想を下さい。 　
至らないところは次に生かしますし、良かったところは更にパワーアップさせていきます。 　

是非宜しくお願いいたします。